人材派遣会社への登録から就業までの大まかな流れをチェック!
派遣スタッフとして働く魅力は少なくありません。たとえば仕事内容や勤務地、仕事期間が自由に選べること、時給が高い傾向にあること、派遣会社のサポートが受けられることなどが挙げられます。今回は派遣スタッフとして働いてみたいと思っている方や興味のある方に向けて、人材派遣会社への登録から就業までの大まかな流れをご紹介しましょう。
人材派遣会社の登録方法の種類
人材派遣会社の登録方法は大きくわけて3つあります。一つ目は派遣会社を直接訪問し登録を行う「来社登録」、二つ目はコーディネーター(人材派遣会社の内勤スタッフ)を介して電話で登録する「電話登録」、三つ目はWebサイト経由の「Web登録」です。
来社登録
「来社登録」は人材派遣会社に登録する方法の中でもっとも一般的です。派遣会社まで足を運び、個人情報や学歴・職歴などを伝えます。
登録者のスキルをチェックするための簡単なテストが行われることも。とくに多いのはパソコンの操作に関するスキルチェックで、タイピングの速さや正確さに合わせて、WordやExcelといった一般的に普及しているオフィス系ソフトの操作が、どのレベルまで可能なのか測ります。
また、過去の職歴や希望する職種によっては、英語や経理などの専門的/特殊なスキルをチェックされることもあるでしょう。登録希望者が問題なく周囲の同僚たちとコミュニケーションをとれるか、円滑に共同作業できるかどうかをはかるため、社会人としての一般常識やビジネスマナーをテストされることもあります。
来社登録のメリットは、派遣会社の雰囲気を実際に肌で感じられる点です。登録希望者に対する態度、オフィスの様子など、Webサイトや電話だけでは知りえない情報をつかめます。「安心して任せられそう」な場合は問題ありませんが「いざというときの対応がずさんかもしれない」と不信感を抱いたときには登録を見送るという決断ができるでしょう。
電話登録
「電話登録」は派遣会社のコーディネーターとの電話口で、希望する就業条件や過去の業務経験などを伝える方法です。メリットとして、派遣会社に行く交通費や時間などのコストを削減できる点が挙げられますが、来社登録と比べて自分のアピールポイントが伝わりにくいというデメリットもあります。
Web登録
「Web登録」は前者2つの方法と比べて、もっとも手軽に行える登録方法です。パソコンやスマートフォンなどを通じて、個人情報や過去の業務経験を登録します。コーディネーターを介さないため、気楽に登録できる側面がありますが、派遣会社側に正しく人柄・魅力などが伝わりにくいため、相性のよい仕事を見つけにくいという難点もあります。
会社によっては電話登録やWeb登録に対応していない場合もありますが、最近はほとんどの会社がリモート化推進の側面も重視してWeb登録に対応しています。会社を直接訪問するのはさしさわりがあるという場合には、登録を検討している人材派遣会社が電話登録やWeb登録に対応しているかどうか、事前に調べておくとよいでしょう。
人材派遣会社への登録から就業までの大まかな流れ
人材派遣会社への登録の第一歩は、求人サイトでやりたい仕事を探すところから始まります。人材派遣会社にも得意なジャンル・不得意なジャンルがあるため、最初から人材派遣会社に縛りを設けて仕事探しをするより、希望する仕事をベースとして求人検索し、ヒットした仕事を取り扱う人材派遣会社にアプローチするという流れの方がスムーズです。
最初に見つけた仕事で条件が合わなかったり、ほかの希望者に先を越されたりすることがあっても、類似する仕事内容を取り扱っている可能性が高いためです。
気になる人材派遣会社が見つかったら、派遣会社へのスタッフ登録を予約。スタッフ登録の方法は個人で行う場合と、集団で行う「登録会」があります。個人で行う登録は、既に前章でご紹介した通りです。
「登録会」は定期的に人員を募集しているような案件や複数人数の応募が見込まれるような案件でとられる登録スタイルです。会社によって異なりますが、登録には印鑑・身分証明書・履歴書・預金通帳やキャッシュカードが必要になります。事前に派遣会社の案内を確認しておきましょう。
仕事紹介から就業までの流れ
登録が終了したら、いよいよ仕事の紹介を受けることになります。仕事の紹介は派遣登録の場で受けることもあれば、後日メールや電話などで受けることも。タイミングの問題や派遣会社が取り扱う案件の中に条件に合う求人がない場合もあるため、一か月以上仕事の紹介を受けられない場合は、希望条件を緩和してみるとよいでしょう。
紹介された派遣先で働きたい場合には、勤務条件など詳細説明を受け、働く意思があることを伝えます。多くの場合、この段階で派遣先の企業の職場見学・顔合わせが行われます。顔合わせの場は、企業側も派遣スタッフの人柄の確認を目的としているので、場合によって採用されないケースもあります。
無事採用が決まったら、雇用契約の手続きを開始。仕事開始日になったら、派遣先の企業に直接出勤します。顔合わせなしで仕事開始となった場合には、出勤初日に派遣会社の営業担当者が同行することもあるでしょう。
人材派遣会社の登録は、現在は手に職があるものの、将来的に派遣社員として働きたい場合でも可能です。働けるタイミングを前もって派遣会社に伝えておくと、すぐに新しい仕事を見つけられて便利でしょう。
人材派遣会社の登録会に参加する際に気を付けるべきポイント
人材派遣会社の登録会に参加する際には、服装や身だしなみ・言葉遣いに気を付け、指定された必要アイテムは忘れず持っていくこと、遅刻や当日キャンセルはしないことなど社会人として求められる「当たり前」をしっかり心がけましょう。
熱意や人柄も重視されるため、仕事への思いや重視する点を伝えること、可能であればフルタイムでの勤務や長期間の就業ができることをアピールするとよいでしょう。
まとめ
ここまで人材派遣会社への登録から就業までの大まかな流れをご紹介しました。求人サイトで検索して、希望する仕事を取り扱っている人材派遣会社を探すと、類似の案件も見つけやすくなります。
派遣会社へのスタッフ登録は来社・電話・Webの3種類の方法で行えます。派遣会社登録の際や派遣先企業に顔合わせする際には、いつも以上に社会人としての一般常識を念頭においたふるまい、仕事に対する熱意が先方に伝わるよう心がけるとよいでしょう。